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これがハゲ天の3月です 2004
<風物>
「春です 花です ハゲ天です」は十数年前のコピーですが、桜花は桜湯、キムラヤの
桜あんぱん等、昔から食べています。
私共でも八重の塩漬けを塩抜きして衣揚げにし20年来お出ししています。美しさと仄かな
桜特有の香りが喜ばれます。また年中有る食用菊、菜の花等は当然としても、最近は
エディブルフラワーとて、カトレア・デンファレ・ミニバラ・カーネーション・ラベンダー・
パンジー等、農薬を減らして食用に栽培した洋花が色々出廻わっています。和物では椿・つつじ・
金盞花・芍薬・睡蓮・菫等も花弁を揚げて食べる事が出来ます。勿論、特別に美味しいと言う訳では
有りませんが、薄い衣に少し塩を入れて高温の油でサッと焦がさない様に形良く揚げれば、
味も締り見た目も美しく、コースの取り合わせとして面白いと存じます。3月は葉類も旬ですが、
三つ葉・春菊・グリーンアスパラ等は通年出回って居り、逆に季節感が薄れて行くのは淋しい気がします。
<名物種> 文字から言えば鰆(さわら)ですが、大きな物は白身なのに油が強く、
戦前は小さな物を関東でサゴチ、関西はサゴシと言って片身を揚げましたが最近は全く見掛けません。
子持ち鯊は、暮から3月に掛けて腹に有る橙色の卵嚢は甘味が有って美味しく、粕漬けにして
酒の肴にして喜ばれるので春も使っていました。戦前はアオリ烏賊が最上級で、スルメにするヤリ烏賊
が天プラ烏賊の主流でした。
処が1970年頃からはアフリカから来る冷凍の大型で身の厚い紋甲烏賊が寿司屋を含めて殆どと
言えます。貝類では鮑が一番ですが、雄貝は固いので雌貝かマダカを使いますが、これ等は最近は
漁が全国で年間千屯も無くその分、小型の常節が幅を利かせています。
蛤・浅蜊・赤貝・鳥貝・青柳・平貝・帆立貝等ですが、最近は餌も要らず三年で育つ養殖容易な
帆立貝が多く出回っています。青柳の大きな柱(大星)は天プラ種の中で味も値段も最高で
今や一粒何百円に付く超高級品です。
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