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これがハゲ天の10月です 2004
<風物>
「はぜ」は南極洋を除く全世界に分布し、種類は2千を越し日本には300種と言われます。良く釣れる魚で、
釣り舟で生きている内に作る刺身は絶品ですが、私も子供の頃(1940年代)品川の岸壁で半日で1束(そく=100匹)
程を釣って、親父に揚げて貰い家中で食べた事が有ります。鯊は脂肪分が1%と平目より少なく大変軽いので
20匹位は子供でも食べられます。それでいて天プラ以外は、甘露煮・稚魚の佃煮・昆布巻き・素焼きにして
出汁を取る等、意外と需要が少ないので、今でも通常の魚屋では取引されません。
その為、量が集まらずお出し出来ませんが11月から3月頃迄、生きの良いメスのお腹から黄橙色の真子を
取り出して、少し塩を加えた味醂で溶いた酒粕に数日漬けて貯めておくと、ねっとりとした特有の甘味と
香りの酒肴の絶品が作れます。処がこれは鯊を毎日使う天プラ屋でしか作れないとされていましたが、最近は
真子が集まらず夢に成りつつ有ります。
「子持鮎」鮎は1年魚ですので9月頃から子を孕み10月頃に産卵します。鮎は稚魚を方々の川に放流して
育て6月には20cm位の成魚と成ります。処が琵琶湖に残った物は餌の関係か成長が鈍く早熟で10cm足らず
で子持ちに成り、骨も其の侭食べられる珍品です。
<名物種> 今月の「秋の色種」は本来は有名な長唄の名曲ですが、私共では「占地、椎茸、松茸
、松の実、南瓜、薩摩芋、帆立貝、銀杏、菊の花」等、秋の味7〜10種を取り混ぜたかき揚げを斯く名付けて
各店でお出しします。今年は惣菜売り場でもお求め頂けます。
蓮根を摺り下し片栗を加え団子にした「蓮根餅」、5cm程の食用の
「菊の花と葉」の天プラに小茄子の素揚げを添えてお出しするのも、色取りも良くご好評戴いて居ります。
その他、栗の甘露煮を海老のすり身で包んだ「勝ち栗」、蟹の身を白身魚のすり身で包んで細かく刻んだ
紫蘇の葉を付けて揚げた「まりも揚げ」、前記「琵琶湖産子持鮎の丸揚げ」もお薦めです。
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