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(c)株式会社渡辺ハゲ天
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天プラも変わる(1)
<状況の変遷>
約300年前に、腹ごしらえの足しに一寸摘んだ屋台の串揚げから始まった天プラが、食用油と
醤油の大量生産体制の整備と共に家庭料理の一つとして普及し、一方でお座敷天プラの様に高級な
接待料理ともなり、最近は天丼チェーンが出来る等、日本料理の中での一分野を占める迄に発展しました。
そして調理済み天プラを買って家でお惣菜として食べる中食用等、利用範囲は益々広まって居ますが、
料理全体の比率からすれば2〜3%に過ぎず、この30年程は減少気味です。
この間、種は海老・いか・きす・いわし・あじ・穴子・南瓜・いも・なす・蓮根・人参・牛蒡等が
定番で、油は菜種・大豆・ごま・綿実等、衣は衣を水で溶き卵を入れるか程度の違いだけで、料理法
としての大筋は殆ど変わっていません。
処が最近は、ダイエットブームで若い方を中心に天プラは高カロリー食品と敬遠され、又家庭でも
上手に出来ない、後片付けが大変等の理由で殆どなさらず、子供達の天プラを食べる機会は極めて
少なくなっています。この事は我々天プラを業とする者にとっては由々しき大問題です。この侭行けば、
後20年もすれば、天プラは博物館でしか見られなくなって了う事すら起こり得ると案ずるからです。
そこで私共は、かつてフランス料理が重いソースと濃厚な味の料理から、ヌーベル・キュイジーヌ
運動で大きく変身した様に、天プラもここで大きく変わるべきと思うのです。
油で加熱する事は、水分の蒸発を抑え、包み過熱で材料の旨みを逃さないだけでなく高温短時間処理
なので、成分の変化も少なく、材料選択の巾も広く、加熱程度も自由に変えられる等、他に無い大きな
長所を持っています。
今後は天プラが、その長所を活かして調和の取れた比較的淡白な幅広い揚げ物料理に変わる等、過去に
捕われない工夫次第で全く新しい位置付けが生まれ、日本料理の発展に寄与できるだけでなく、マイルドな
味の点からもグローバルな味の評価が得られると信じます。
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