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天プラも変わる(3)
<油の問題>
今の日本では何油が手に入り易い等の資源的問題より、脂肪は高カロリーなので肥満に繋がると摂取を
控えたり、油の組成による心臓や脳血管の疾患に対する善悪の効果が話題になっています。アメリカでは
遺伝子組換で此等に予防効果のあるリノール酸含量の多い大豆が作られたり、日本でも化学構造を変えて
カロリーを減らした油が開発され、家庭用のドレッシング等で人気が高まって居ますが、此等を使って居る
天プラ屋は未だ無い様です。併し同じ理由でリノール酸等が多いサフラワー(紅花)油や玉蜀黍胚芽油を
売りにしている店は有ります。処が人間は何を食べても余分なカロリーは脂肪に変えて貯えるので油だけ
問題にするのは余り意味が無く、動物性脂肪はマイナス面、植物油はプラス面が多いとしても、日本では
植物油の摂取比率が高く、現在も1994年に厚生省が日本人の栄養所要量で推奨した1日60グラムの範囲内に
収まり余り問題は無い様です。
油には他にも重要な生理的機能物質が沢山含まれ最近は研究が盛んです。併しリノール酸も組成の
バランスや量によって善悪が逆転するとかで、現在も科学的論拠の明確な説は無いと言われる位です。
その為一般論として細かい成分を論ずるのは未だ無理との事です。
従って私共は栄養的な面で天プラ油を変化させる必要性は今の所少ないと考えています。
グルメ時代の今一番の問題は、嗜好的な意味での揚げ油の美味しさです。この面では最近は、香ばしさや
狐色より軽さが問題で、油の精製技術の進歩と共に油に個性が無くなる傾向が有ります。勿論商売の点からは、
未だ各店夫々が自店のレシピを重視し、原料や製法やその混合比率に拘りを持っています。
併し天プラ油もその時代と共に変化して居るので、色々な研究や技術の進歩により栄養学的にも再び問題に
なるでしょうし、嗜好の変化も大きいでしょう。そこで今後も配合を含め様々な新しい油が登場すると思います。
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