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天プラも変わる(6)
<種の変化(1)魚介類>
天プラが他の料理に比べ勝る事の一つに、衣の油でコーティングされ味がマイルドになる為、意外に色々な材料との
相性が良い事は認めて良いと思います。
昔の文献を見ると天プラは何魚でも良しと書かれ、今は殆ど使わない青味の鰹、鰯、鯵等が載っています。
併し発祥の頃の天プラ種は、これに鯛の他は、細魚・こはだ等、江戸前で取れた安い小魚だけで、串揚げですから
貝類のかき揚げは勿論ですが、海老も始め頃は登場して居りません。昭和初期の標準的な物は車海老・芝海老・
しゃこ・鱚・めごち・イカ・穴子・青柳・春に白魚・銀ぽう・秋に鯊位で、少し気取った店に行けば、平目・おこぜ・鮑・
平貝・泥鰌等も使いますが、季節による河岸の入荷次第で「今日は良い○○が入りましたので」とお得意様に出す
程度でした。
処が現在、天プラ屋が普通に使って居る魚介類は、年間で30〜60種類位有ります。
種類が増えた原因は、先ず店が増え競争が激しくなり、他所に無い種を売り物にしなければならないことも
有りますが、昔は捨てるよりはと浜で釜茹でにして安く食べられたしゃこが市場にも極端に少なくなっています。
この様に環境汚染の問題や乱獲によって国内産が減少し、高級魚は養殖物が巾を利かせ、それ以外は、
東南アジア・中国・韓国。ロシア等からの輸入類似種も増えています。そして更に冷凍技術の進化によって、
牛肉のように欧米からも有名な魚介類も色々入って来ます。
味は或意味では嗜好の問題なので、国内品に慣れた日本人の味覚には国内産が本物で良いと思いますが、
グローバルな現代では、どこまでそれが通用するでしょうか。どちらがどうと決めつけることは難しいと思います。
天プラの利点で有る種の巾の広さを活かして新しい味覚が生まれ無いとは限りません。
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