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天プラも変わる(7)
<調味料の変化>
当初の天プラは油も悪く屋台の串揚げでしたから、揚げた物を大きな壷に入った濃い醤油に付けて食べて
居ました。それが内店が出来る頃になると、天プラが軽くなるのに合わせ、天つゆもダシ汁で薄めた味の薄い物
に変わり今日に到って居ます。私共では50年来、甘口鹹口の濃淡2種を用意しお客様のお好みで混ぜて頂く
事にして居ります。処が天プラが後から広まったと考えられる関西では、食塩を付けて食べるのが
今も普通ですし、明治半端から名古屋を中心に東海地方ではウスターソースで召し上がっている家庭も多いと
聞いて居ます。更に最近は食塩に、化学調味料・粉鰹・抹茶・昆布茶・胡麻・七味唐辛子や胡椒等を混ぜ
たり、塩漬け紫蘇の実等をお出しする店が関東でも増えています。また、味噌だれ・刻み佃煮昆布・カレールー・
ホワイトソース・デミグラスソース・マヨネーズ・ケチャップを調味料として出す処も有ります。
併しここ迄に成ると、それはもう天プラでは無い邪道だと仰有る方も増えて来ます。
ともあれ正邪論争の一番多いのが天プラ本体の変化でなく、この食べ方の点ですが、調味料の新顔は
最近頓に増えてきているのは事実です。
併し料理の進歩は、新しい調理法の発見により齎されるとも言えるので、これは歓迎すべき事かも知れません。
それと最近は、和食全体の味付けが濃く成る傾向が有ります。味を濃くする事は繊細な材料の持ち味を活かす
日本料理の伝統に反する気も致しますが、日常に濃い味の世界の色々な国の料理が少しずつ入って来て、
全般の好みが濃い方に移って行くのは、日本人の食卓のグローバル化に伴ない避けられないとも思います。
そしてこの流れに沿って、今後も今迄と全く異なった食べ方で天プラを楽しまれる方も増えて来るでしょう。
そしてそれを多くの方が良しとするなら、それは進歩と認めるべきで、私達も伝統に固執するだけで無く
大事にし乍らも新しい食べ方にもシッカリ目を注いでいく事が必要です。
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